詐欺業者は自社が作った有名ブランドの偽物商品を、自社で雇った偽装購買スタッフに大量に買わせ、オンラインモールの自社商品ページの売上個数カウンターの数値を爆発的に伸ばします。
その偽装購買スタッフを募集する求人広告が、例えばコチラ↓↓
何が書いてあるか簡単に箇条書きにすると
在宅OK、大学生、主婦、お子様がいる主婦の方などOK。プライベート時間が多い人たち向け。タオバオを使ったことがある人優先のお仕事。ご自分でお金を払って購入する必要はなく、注文ボタンを押すだけでOK。出金決済はしなくてもいい。当日お給料支払いします。既に多くのスタッフがいるので安心です。
必須条件として、タオバオのアカウント、アリペイのアカウント、YYのアカウントを持っていること。
という具合です。非常にリアルですね。
そしてまた、新人偽装購入スタッフを教育する「偽装購入のやり方マニュアル」なる動画もあります。
それがこちら↓↓
注目すべきは、38万1000回もの再生数であるところです。相当数のスタッフが存在することが推測できます。
もちろんそういった売上個数の水増しは消費者には知るすべもなく、消費者が偽物を安価で大量に買わされてしまうというケースが後をたちません。
タオバオ、Tmallを運営するアリババグループは昨年、こういった偽物問題の改善に注力する姿勢をあらゆる形で見せてきました。同グループの現会長にして元CEOのジャック・マー氏は、タオバオへの偽物告発制度導入を発表し、また偽物取り締まり担当スタッフを200名増員するなど、アリババグループの偽物対策への本腰の入れようが目に見えて分かります。
とはいうものの、叩いても叩いても出てくるのが中国。いたちごっこなわけで、こういった偽物対策はプラットフォーム側の取り締まりだけでなく、進出企業独自の防止対策も充分に検討が必要です。
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