BtoC商品のよく知られている企業だけではなく、一般消費者にはほとんど接点のない機械部品やBtoB商品などのブランドも中国国内で偽物が出回り、被害を受けた企業は少なくありません。
中国における模倣被害の歴史は長く、そのかたちは市場の状況とともに変わってきています。
はじめは、偽物商品の本体やパッケージにブランドロゴなどの記載が全く無く、見た目・形などが同じというものが多く、そのほとんどは粗悪品でした。いわゆる、同一商標権侵害ですね。
その後は、文字やロゴだけを微妙に変えて出す類似商標権侵害。日本でもありましたよね、ちなみに僕が目撃したのは、「Polo Club」ではなく、「Polo Cuby」でした。。ぽろくび~。ポロ首ぃー。ん~なんとも縁起が悪い(笑)
時代はさらに進みます。デザインや商品構造を真似するパターンが出てきます。意匠権や実用新案権侵害として摘発された企業も多くありました。
そして、現在ではこういった知財侵害にプラスして、技術を模倣するケースが増えてきました。特許権や営業秘密侵害というやつです。中国工場で働いていた中国人マネージャーが、やっとうちの技術を習得したと思ったら、退職して起業してしまったというパターンです。これ、かなり増えてきています。
上記のようなトレンドがある中で、その被害が増え続けている、あるいはいっこうに減らない、ということは決してありません。模倣被害は中国政府も大いに対策を考え、注力してきていることでもあり、2014年5月には改正商標法が施行されました。冒認出願が続々と出される状況下でも、異議申し立て期間にしっかりと異議を唱え模倣である証拠を提出するなどして模倣被害対策をきっちりとしてきた企業は、やはり被害は順調に減ってきているようです。また以前ほどの極端な日本神話というものはなくなって来ているので、そもそもの本物商品の売上が下がって来ている企業については、偽物を作る理由がなくなり、その模倣被害は減ってきました。
以上、
脈々と続き、進化を遂げる中国模倣業者。彼らの進化に先回りして、私たちは模倣被害予防の対策を立てていかないといけません。中国での知財を守る環境がどうなっていて、まず何をすべきか、しっかりと考えていくことが必要です。
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