指定する時間までに消費者に荷物を届けることができなければ、その出店者がTmallに違約金を払わなければいけないということです。その違約金の一部はもちろん「荷物が遅れてすみませんでした」というTmallから消費者への謝罪のお金にも回ります。
下のキャプチャは、とある日本のスキンケアメーカーさんの商品ページですが、「环球必达」と書かれてあるところに注目して頂けると分かります。このマークが、つまり「期限までに荷物を届けられなければ●●●●●●します」という消費者の荷物受け取りの遅延リスクを保障するマークです。
保税倉庫から発送した物は1回遅れるごとに20元、中国国外から発送した物については1回遅延ごとに50元の違約金が発生することになります。
このルールについて、実は今年の4月1日まではルール適用するかどうかは出店者側で選ぶことができました。物流に自信のない企業は参加する必要がなかったのです。
しかし、4月1日以降、このルールはTmall国際出店者全員に課せられることとなりました。必須です。※ただし電子チケット系商品は除きます。さらに出店者泣かせなのが、これまで荷物発送先になる適用エリアが中国メインの20都市のみだったものが、全国どこでもに拡大したこと。ちなみに必着の制限日数は、保税倉庫からの発送なら消費者宅まで7日間以内。中国国外から発送なら消費者宅まで14日以内(香港、マカオ、台湾含む海外全部)。
Tmallは昨年の7月に当ルールをリリースしてから、「环球必达」マーク付きの商品は、付いていない商品よりコンバージョン率が高いとしており、競争が激化してきた越境プラットフォームの中で、消費者に対する他社プラットフォームとの差別化を図り、勝ち組プラットフォームになるための試行錯誤を積極的に続けています。
Tmall国際はこのように独自のルールが多くリリースされる一方、メーカーにとってのリスクや管理が複雑になってきます。ただ単純にアカウントをとって出店するだけでなく、物流や倉庫管理などの機動的な業務改善も大変重要になってきます。
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