越境ECの取引件数が50%減少!?越境EC業界にとって、2016年はハラハラドキドキ、落ち着かない1年となりそうです。販売計画に対し永遠に追いつけないと思わせるほどに状況が日々変化している中、無事年初の目標を達成できるのか?T-MALL、唯品会(VIPSHOP)、什么值得买(SMZDM.COM)その他、Eコマースの雄たちの見解が、あなたへのヒントとなるかもしれません。
以下は億邦(中国知名電子商取専門メディア)主催「2016年越境ECサミット」来賓たちからの談話です。全2回に分けてご紹介していきたいと思います。ご参考までに!
【大乱の後には安定期】
新制度はたしかに多くの混乱と衝突を生んだ。しかしながら、中産階級のインターネットにおける消費欲求は長期に渡り存在し、だからこそこの後の安定期は必然である。越境ECがこの安定期を望むなら、3つの武器を手にしなくてはならない。
- 需要を満足させるための物流の解決で、保税区モデルと直送モデルは相互に協力しなくてはならない。
- サプライチェーンと商品の品質維持と保証。
- 海外送金方法の解決。
(阿峡谷CEO朱晶)
【狂ったように海外に倉庫拠点をつくることは勧めない】
越境ECに最も適した物流方式は直送であり、皆が狂ったように海外に倉庫を持つことはお勧めしない。海外に倉庫拠点を構える事の目的は、出荷準備、荷受け、コスト、税還付。だがここで明確にしよう。海外に倉庫を構える事は、迅速に商品を届ける事にはならない。(欧速通国际物流联合 創始者 総経理 李威)
【大陸のEコマースのチャンスは巨大】
我々は大陸のEコマース市場、中でも生鮮を中心とした宅配には、巨大なチャンスがあると見なしている。しかし生鮮の未来がECに属するのか、はたまた小売りに属すことになるのか、この結論はまだ出ない。(步步高集团云猴网 CEO李锡春)
【サプライチェーンに優劣はない】
越境販売を行う企業には、海外直接仕入れ、国際物流、仕入先との交渉、消費者へのサービスなど、いくつかの国際的な能力が必要です。大モールであるT-MALL、小さい各越境ECサイト、実際のところ、両者に絶対的な強弱が存在するわけではありません。
たとえばたったひとつの製品を売って、あなたのサプライチェーンは優れているとも言えないでしょうし、もし10万個の製品を売ったとしても、10万個の製品すべてが優れていたことにはなりません。
越境販売企業にとって大事なことは、自分が誰に対し売っているのか、誰にサービスを提供しているのか、どのようなシーンで販売をしているのかを知ることです。あなたの商品の能力が、あなたの越境ECサイトとマッチして、はじめてSOLOMO(SOcial,LOcal,MObile)のループを完成させることができるのです。(鲜LIFE 創始者兼CEO肖欣)
【一部の食品価格が値上がり】
越境EC新制度の食品類に対する主な影響は、一部の商品が輸入できなくなったことと、商品価格が値上がりしたことだ。ところが新制度による各家庭への影響はほとんどない。食品類の商品は替えが利くという側面をもっており、消費者の好みも移ろいやすい。一部の食品が輸入できなくなったとしても、ECモールは速やかに他の商品と入れ替えてしまい、消費者をガッカリさせることはない。(格格家 創始者 李潇)
【ひとつのやり方に固執すべからず】
越境ECというものが不確定な状態にある今、そのスタンスを広くし、ひとつのやり方に固執せず、多くの方法を選び、多くの道を選択するべきである。輸入食品を扱っているあなたは、越境というものに恋し過ぎないことだ。一般貿易に適した商品、直送方式でも安全な商品というように、輸入というキーワードをより深く考えることが肝要だ。(UEQ创始人杨学海)
以上、名だたる越境の雄たちによる越境ECサミット、いかがでしたでしょうか?
さてさて、最後におまけです。この豪華な賓客たちに、越境ECに関する様々な問題を投げかけてみようと思います。
次回:「プロ中のプロが答えた!越境ECに関する16の質問」をお楽しみに!
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