特に注目すべきは、中国本土で展開されている’’農作物やそれに関連する食品、飲料品’’などをメインに扱うECサイト業界、そして越境EC業界でしょう。
中国電子商務研究センターの最新レポート【2016年(上半期)中国電子商取小売市場データレポート】によりますと、2016年上半期の中国EC市場規模は約2兆3142億元までに到達したことを報道しています。日本円にして30兆円越えとなりました。また、2015年上半期の約1兆6140億元と比べると43.4%増。2016年度見込み市場規模では約5兆2218億元にも登るようです。75兆円以上ですね。(※日本のBtoC EC市場規模は2015年時点で13.8兆円です。)
また、2016年上半期ECを利用しているネットユーザー数は4.8億人、2015年度同期比で15.1%の増加でした。
そして、モバイル端末のシェアに関しては、2016年上半期69.4%となっています。
この要因は、各ECプラットフォームが大型キャンペーン等でモバイル決済に対する特別クーポンの発行などを推進していることや、人気のSNSアプリWeixin(微信:Wechat)などを使ったモバイル経由での情報伝達が各界のインフルエンサーや著名人、モバイル独自の広告などにより広がりを見せていることによると思われます。
さて、各企業の市場シェアのランキングを見てみましょう。2016年上半期データによりますと、BtoCプラットフォームに関しては、下記通りとなっています。
1位 Tmall(天猫) シェア率 53.2%
2位 JD(京東) シェア率24.85%
3位 VIP(唯品会) シェア率3.8%
4位 SUNING(苏宁易购) シェア率3.3%
5位 GOME(国美) シェア率2.2%
6位 AMAZON(亚马逊中国) シェア率1.6%
7位 YHD(1 号店) シェア率1.5%
8位 DANGDANG(当当) シェア率1.4%
9位 JUMEI(聚美優品) シェア率0.8%
10位 YIXUN(易迅网) シェア率0.3%
こと越境ECに関しては、2016年上半期の市場規模は5125億元、全期予想は1兆1000億元の見込みとなっています。
15兆円市場とその規模は依然として巨大ですが、中国越境ECどうしの競争激化やプラットフォーム内での外国勢との競合、そして参入・運営における複雑さなどにより、多くの日本企業が二の足を踏んでいる状況にあります。
しかしながら、ここ数年で状況は変化しつつあり、市場そのものが成長する過程で、法律やルールの明瞭化、参入フロー等の簡素化も進んでいます。筆者としても、以前より参入しやすくなったなあという実感があります。(※とは言うものの、もちろん越境ECプラットフォームの選択は慎重に。。)
以上最後に、中国のEC業界の構図をご紹介して終わりたいと思います。ご参考下さい。
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