DHLの公表によると、値上げに至った理由として、2016年における年間8億ユーロ以上のネットワークシステム及び人材への投資、そして2017年に計画する国際貿易におけるお客様へのより利便性の高いサービスの提供を実現するため、さらなるネットワーク構築に投資が必要と判断したとしています。
DHL Expressでは、事業を展開する220以上の国・地域における物価上昇や為替変動によるコスト上昇など様々な要素を考慮に入れ、毎年料金体系を改定しています。料金改定は現地の各々の状況によるため、国・地域により価格の変更は異なりますが、利用者との特別な契約を除いては、この新価格は全ての利用者に適用されるとのことです。
先日当ブログでもお伝えしたEMS値上げ及び毎年のDHL社の値上げ状況から見て、国際物流コストが上がって来ている主な理由として、近年、急成長中のEコマース分野での配送需要の高騰があり、それに伴い反面、物流スピードへのさらなる期待、また利便性向上などが求められる結果、これまで以上に総合的にハイクオリティな物流システムが求められていると見られます。利用者にとって物流システムが進化し続けることは非常に喜ばしいことですが、こと日本においては、中華系物流会社が益々進出してくるこの時期に、その物理的投資を理由に値上げをする戦略は、果たして正しい選択なのか、その真偽が問われるところでしょう。
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