しかしながら、今年の10月20日にTmallが行ったダブル11キャンペーンに関する発表会の様子から、もはやその択一的な発想はする必要がないようにも思えます。「Tmallによる中国進出から東南アジア進出への展開」について、その可能性が徐々に見えてきました。
Tmall、タオバオはもはや中国人ユーザーだけのものではない?
まず、Tmallが当発表会の開催地に選んだのが香港であるということ。Tmallはダブル11キャンペーンの発表会の開催地として、これまで本土以外の場所を選んだことはありません。香港ひいては本土以外の地域を重視しているという姿勢の現れであるとも解釈できます。また、Tmall国際総経理の劉鹏氏は「今年は香港と台湾に注力する、そしてこれから東南アジアの展開にも力を入れていく」と発言しています。
ちなみに、当編集部スタッフの友人の中にも、香港や台湾はもちろん、マレーシアやシンカーポールの知人・友人でも既にTmallやTaobaoでショッピングをしている人も多くいます。事実、Taobaoの住所登録を追加するフォームには、プルダウンメニューで既に台湾、香港、マレーシアの住所が選べるようになっており、その他の外国への配送情報の入力もできるようになっています。
アジア圏へ拡大するアリババの影響力
そして、アリババCEOの馬雲氏の東南アジアに対する動きも注目すべきです。例えば、東南アジア最大規模のオンラインモールLazada(ラザダ)への10億ドルの出資、インド最大のペイメント会社PayTMの買収など、アジア圏への積極的な姿勢を示しています。
こういったTmall、アリババのアジア圏に対する一連の動きを見ていると、今後TmallやTaoaoを通して、東南アジアへの進出が現実的になってくる可能性が濃厚です。中国に進出すべきか、中国以外の東南アジアに進出すべきか、プラットフォーム側のパワーバランスという切り口から考えた際に、その答えを出す一助として参考にしていただければと思います。
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