AR実景お年玉とは?
「AR実景お年玉」は、Alipayユーザーであれば誰でも簡単にお年玉を発行することができ、それを指定・任意問わず、別のユーザーに渡すことができます。ただ、このサービスではアプリ上でお年玉を発行して渡すというだけではなく、発行したお年玉を実際のリアル空間にARを通して隠すことができ、それをお年玉をもらう側が探しに行き見つけてはじめてゲットすることができるという、まさにテクノロジーとエンタメ性を兼ね備えたサービスというわけです。
「AR実景お年玉」を使った遊び方を説明します。
まず、お年玉をあげる側のユーザーは、オフィスやリビングなど、好きなところの風景(実景)をアリペイアプリからカメラを通してスキャンします。
このスキャンされた場所が、すなわち「お年玉を隠す場所」ということになります。そして、その画像をお年玉をあげたいユーザー(もらう側)に送信します。手がかりになる画像をお年玉をもらう側のユーザーが受信すれば、それを見ながら実際にその画像の場所を探しに行くという流れです。
お年玉が隠された場所までたどり着き、発見したらその場でアリペイアプリを立ち上げでスキャン!お年玉が手に入ります。
お年玉をもらう側のユーザーには、お年玉をゲットするために、必ずLBS位置情報(隠された場所500m圏内)とARスキャン画像のセットが必要になり、これらが発行した側の情報と一致していることが条件になります。
お年玉をもらう側からすると、なんとなくポケモンGOみたいですね(笑)
中国では、これまでもアリペイ(Alipay)を活用したお年玉を送るサービスはよく利用されており定着していたのですが、それは、あくまでもただ発行して送るだけのものでした。既存のお年玉サービスに比べ、今回の「AR実景お年玉」はオフラインでのユーザー行動が伴い、インタラクションがある分、より面白いサービスになったのではないかと思います。
AR実景お年玉サービスはどんな場面で利用できそうか
一般ユーザーはお遊びとして色々な場面で有効に使えそうです。例えば、新年会や同窓会などで主催者は開始時刻にちゃんと参加者が集合してくれるように「会場先着でお年玉プレゼント!」企画などを立てることができそうですね。パーティーでの催し物として利用することもできそうです。
また、この仕組みをビジネスに応用している企業も既に存在します。コカコーラ、P&G、ユニクロ、ECサイトの饿了么(ele.me)等がその一例です。
コカコーラ社では中国の旧暦春節限定にデザインされた瓶コーラ商品を発売しており、そこに印刷されている「福姓(福の子)」をアリペイでスキャン。
すると過去1年分のアリペイでのショッピング履歴やその他の利用履歴が出てきます。「昨年をちゃんと振り返りましょうね~」という意味なのでしょう。そして同時にコカコーラ社の発行するお年玉を抽選でもらえるチャンスがゲットできるという仕組みです。
この仕組みを利用するのは大手企業だけではなく、個人商店レベルでも充分に活かすことができるはずです。既存顧客のメーリングリストのようなものさえあれば、お店のどこかにお年玉を隠し、それらを既存顧客に発信するだけで来店につながるかもしれません。あるいは、商店街全体で取り組むのもいいでしょう。それこそ、どこかの商店街がポケGOをうまく活用して集客を成功させたように。
ARお年玉システムは今後オーダーメイドシステムに
将来、アリペイのARお年玉システムは、アリ金服オープンプラットフォームを基に、オーダーメイドできるようになるようです。このサービスシステムはすべての企業に開放され、企業は自社ブランドの特徴によりARテーマやインタラクション手段をカスタマイズできるようになります。
アリペイのARお年玉システムの担当者である零竜氏は、「企業やユーザーを取り巻くイノベーションは日々進化し続けており、非常にエキサイティングです。さまざまなおもしろい個性化されたサービスが出てくることでしょう。店舗にとってはARお年玉サービスがオフライン集客につながります。一般のユーザーにとっても、春節の団欒に充分楽しんで頂ける仕組みとなりえます。」と述べています。
以前に比べ、よりエンターテイメント性のアップしたお年玉サービス。アリペイユーザーは「AR実景お年玉」を是非使ってみてはいかがでしょうか?
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