WeChat Mini Apps(微信小程序)とは
WeChat Mini Apps(微信小程序)とは、一言でいうとWechat内で使うことのできるアプリです。読みは「XIAO CHENG XU(シャオ チェン シュ)」となります。アプリはこれまで端末に1つずつインストールして使うのが一般的でしたが、小程序ではWechatさえあれば、使いたいアプリを新たにインストールする必要はなく、アプリごとにアカウントを登録したりログインする必要もありません。検索やQRコードのスキャンだけでアプリを探しWechat内で気軽に使うことが出来るようになります。
Wechatエンドユーザーが微信小程序を利用するには、まず下記のページでQRコードをスキャンし、「ミニプログラム」という項目をWechatの「発見」ページで表示させる必要があります。
このようにWechat内でアプリのような機能をインストールすることができ、例えば京東のモールシステムと連動し、お買い物履歴を閲覧することが出来たりします。他にもタクシー配車アプリや生活に有益なアプリが多数存在し、既にユーザーの間でも盛んに利用がされています。
話を始めに戻しまして、つまりこのWechat mini apps(微信小程序)の開発をいち企業ができるのですが、その開発機能として新機能5つが増設されたということです。※facebookで例えるなら、facebookで使えるfacebookアプリの開発に新機能5つが搭載できるようになったということ。
その5つの新機能は後述いたしますが、そもそもこのオープンプラットフォームの公開は、2016年9月21日、非公開のベータ版として200件の招待状がWechatから各企業に配信され、試験的に微信小程序の開発権限が与えられた形となっていました。そしてついに今回11月3日、全ての WeChat 公式アカウント(個人認証のアカウントは除く)に開発権限が開放され、WeChatプラートフォームへのサービス申請が可能となったのです。これはアプリを開発する中小企業にとっても、WeChatプラートフォーム上でサービスをこれまで以上に簡単に提供できるようになることから、低コストで膨大な数のWechatユーザーに使ってもらえる可能性が広がるという意味でも非常に有益なものでしょう。
増設される5つの機能とは
さて、その5つの機能ですが、シェア機能、テンプレートメッセージ機能、カスタマーサポートメッセージ機能、スキャン機能、QRコード機能としています。企業ユーザーがよりビジネスに活用しやすい環境を整えるためとのこと。
それぞれの機能アップグレードについてまとめたいと思います。
【1】シェア機能
微信小程序を友達やグループチャットで送ることができる機能です。これにより、企業は自社製作のmini appsがシェアされやすくなったりグループ間で利用される機会の創出につながったりすることが予想されます。
【2】テンプレートメッセージ機能
企業のサービスを受けたユーザーに対して、企業側はテンプレートメッセージを送ることができるようになります。サービスを1度受けた後7日間以内にユーザーにテンプレートメッセージを1通送ることができます。
【3】カスタマーサポートメッセージ機能
ユーザーは微信小程序の中でカスタマーサポートセンターにメッセージ(文字と画像が含む)を送ることができます。企業は48時間以内で返事をすることができます。
【4】スキャン機能
ユーザーは小程序の中でスキャン機能を使用することができます。
【5】QRコード機能
開発者はQRコードを作成できます。ユーザーがスキャンした際に指定の小程序のページを開かせることができます。
上記5つの機能以外にも、Wechat mini apps(微信小程序)は地図機能などその他100以上の機能を既に実装可能となっています。
微信小程序への期待とその未来
微信小程序が試験運用され始めてから、さまざまな場面で注目を集めてきました。2016年10月24日、テンセント社の代表である馬化騰氏は、とあるイベントに出席した際に、この「小程序」に対して大きな期待があることを公言しています。「Wechatをオープンなプラットフォームにすることで、多くの若い開発者たちがこのプロダクトサービスに興味を持ち、そしてまた他企業や開発者が開発したプログラムもWechatの中で使用できるようになります。これは1つの生態系であり新しい未来を築く一歩になることでしょう。」
また微信小程序に対して、阿拉丁未来科技CEOの史文禄氏は「現在、この小売業界の革新が進む時代に微信小程序が世に出るというのは非常に良いチャンスになる。ユーザーの習慣が根底から変化し、全てのビジネスに変革をもたらすだろう。微信小程序はO2O、EC、オウンドメディアなど、多くの分野でその影響に期待することが出来る」と述べています。
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