アマゾン海外購では海外の衣類やシューズ、バッグ、アクセサリー、腕時計、写真撮影、楽器、事務用品、パソコン用品、調理器具、日用品、小型家電、スポーツ用品、ベビー・マタニティ用品、玩具、アニメなどのコンテンツ商品、化粧品など、様々な商品が取り扱われています。
アマゾン中国では4月25日よりプライム会員向けサービスとして、アマゾン海外購の中の日本商品セクションで購入した場合、1回の購入金額が200元以上であれば回数無制限で送料無料になるサービスを展開。配送期間に関しては、中国主要82都市において平均 5日~9日を実現しました。これは非プライム会員向けの標準配送期間より圧倒的な短さです。
中国越境ECにおいてもプライムサービスがスタンダードとなると、従来の越境EC勢には厳しい向かい風になりそうですが、大手越境ECプラットフォームの送料や配送期間は現在どのようになっているのでしょうか?ここでは実際にJD(京東)で同じ商品を調べて比較してみました。
送料や配送期間の前に、まず注目すべきところは商品価格です。Amazonが圧倒的に安いことがわかります。JDをはじめ一般的な越境ECではまず商品そのものが中国国内向けの価格設定となっているため割高になっています。それに対してAmazonはおそらくアマゾンジャパンのデータベースをそのまま中国国内消費者に向けてアマゾン中国で見せているためこのように安くなっているのではないかと推測できます。関税の課題に関してはどのようにクリアしているのかは残念ながらわかりません。
そして、配送期間ですが、Amazonはプライム会員向けに平均5日~9日で届くようになっていますが、JDでは保税区からの出荷でこそ4日~10日ですが、海外現地からの直送では5日~20日と長くなります。また配送料金に関しては、Amazon、京東ともに無料での配送となっているようです。
現在、アマゾンは日中間における越境物流に力を入れています。アマゾンジャパンの4つの運営拠点をベースに、アマゾン海外購で購入された商品を直接中国に発送できるようにしました。また空輸便の拡張も行っています。そしてアマゾン中国の運営拠点における越境商品の処理能力を3倍に向上させる取り組みが行われているとのことです。
中国でのアマゾンの躍進によっては、従来の越境プラットフォーム勢の戦略にも大きな影響が出てきそうです。越境であれ送料無料はスタンダードとなりつつある今、もはやプラットフォームの役割は大きく変わってきそうです。
最新情報をお届けします
Twitter でbizchinablogをフォローしよう!
Follow @bizchinablog
コメントはこちら