アプリ内のアプリ?よく分かりません。と言う方にミニプログラムを簡単に説明すると新たにApp StoreやGoogle Play等のアプリストアからアプリを個別にダウンロードもインストールもする必要がなく使えるプログラムです。
中国のモバイルインターネットが既に次の時代へと変化し始めているのでしょうか。
1つのアプリを新たに利用するためにそれを導入する時間やパケット量が必要なく、またモバイル機器のホームスクリーンを邪魔することなく使いたい時にだけすぐに使えるお手軽に使うことができます。
言い換えるならば、モバイルのiOSやAndroid、パソコンのWindowsなどのように、「Wechatという1つのOSの中で」動くプログラムですね。
そして、Wechatのミニプログラムに突き動かされて、Wechatを運営するテンセントの競合他社も支付宝(Alipay)小程序、百度(Baidu)軽応用、小米(Xiaomi)直達号など続々と快応用(Quick App)をリリースしています。
既にミニプログラムの月間アクティブユーザー数は4億人以上
もともとWechatの総ユーザー数は8億4000万人ほどいて、そのWechatのアプリの中でネイティブに動くミニプログラム。
既に月間アクティブユーザー数は4億人に達し、2018年3月時点の平均デイリーアクティブユーザー数は安定して1億4000万人前後を叩き出しています。
現状はモバイルゲーム・生活サービス・ショッピングが中心
2018年3月期のミニプログラムが開発されているジャンルのデータを見ると、モバイルゲームが28.0%と突出しています。特に2017年末頃に「跳一跳」というモバイルゲームが短期間で爆発的なヒットを見せて、累計アクティブユーザー数が約3億9000万人と言われており、このようなヒットに刺激されて、モバイルゲーム開発が活発なようです。
それに続く13.0%を占めるのが生活サービス関連。主に肯徳基+(KFC)・星巴克用星説(スターバックス)・i麦当労(マクドナルド)・美団外売・餓了麽などといった外食やデリバリーサービス、美団・電影演出票兒・大衆点評・58同城生活などといった地域密着の生活サービスがよく活用されています。
12.0%を占めるのはモバイルショッピング。ただしここには皆さんがイメージするような淘宝網(タオバオ)・天猫(T-mall)といった自社で開発・提供しているアプリの名前はなく、京東購物(JD)や新興勢力の拼多多などがよく活用されています。
特に拼多多は、自社アプリとミニプログラムを合計したユーザー数では3億人をゆうに超えています。自社アプリよりもミニプログラムを介した利用がなされていることがグラフから読み取ることができ、月間アクティブユーザー数5億人以上を誇る淘宝網に少しずつ迫っているのが見て取れます。
ミニプログラム新時代に新しい波が生まれるか?
既に月間アクティブユーザー4億人以上いるミニプログラムですが、2018年3月のWechat全ユーザーに占める浸透率は43.9%に過ぎず、まだまだこれから成長していくことでしょう。
そして、跳一跳や拼多多のようにミニプログラムという「プラットフォーム」を借りて、新しい波を起こし始めているサービスが出てきています。
ミニプログラムを始めとして、中国モバイルインターネットがどのような変化をしていくのか。まだまだ目が離せないようです。
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