中国最大級のSNS「Wechat(微信)」は、「中国版LINE」と言われています。2020年5月(現在)の最新データによると、月間アクティブユーザーは12億人を超えたそうです。また、DAU(デイリーアクティブユーザー)も10億人となり、人気メッセンジャーLINE、Facebook Messengerのユーザー数と比べても圧倒的です。一方、昨年からWechat広告を活用したライブコマースが流行し始め、現地ではすでに成功事例がたくさんあります。そのトレンド配信の仕組みを詳しく説明いたします。
WeChatミニプログラムのライブ配信機能について
WeChatで実装されたライブ機能は、ミニプログラムのプラグインです。一般的なライブ配信はもちろん、ミニプログラミングで作成されたEコマースと連動しやすいという特徴があります。Wechat広告導線からライブ配信、商品販売まですべてWechat内で完結可能です。また、一般的な配信チャンネルと異なるのは、ミニプログラミングのライブ機能の利用には、ライブ配信に関わる資格は必要ありません。ミニプログラムを所持する方は、ライブプラグインは無料で使用でき、10個のライブルームを開設して配信することが可能です。
観客は、配信前にそのライブを予約することで、配信時にWechatから通知が届きます。また、ライブ画面の下に商品カートが表示され、直接商品を購入することもできます。さらに、商品を購買するときでもライブの動画は画面の下に小さく表示され、遷移なしでライブ放送と買い物を同時に楽しむことができます。
WeChatライブ配信&Wechat広告連動の特徴について
前述したように、Wechatにおけるライブ配信は緻密なビッグデータを活用し、最適なユーザー層を絞りだして配信することで、コンバージョンの増加が期待できます。地域、年齢、性別などの基本情報以外、行動傾向や興味関心によって何百個のタグでユーザーを分類しています。例えば、行動傾向の一級タグで教育、旅行、金融、不動産、アパレル、スポーツ、医療、育児、アミューズメント、ニュースなど18種類を抽出し、それぞれに対する二級タグと三級タグで次の緯度でユーザーを選別し、最終的に総計363類でユーザー行動を細かく切り分けることができます。つまり、自社商品に適したユーザーの行動や趣味嗜好を絞り込めば、より正確にユーザーへのアプローチが可能となるわけです。
従来のライブコマースとの比較・メリット
WeChatライブ広告の取り組みにかかる費用
WeChatでライブ広告枠を購入する方法は3つあります。
1つ目は、他の利用者とCPM入札価格で競り合う
その方式を通じて、広告主は自由に投稿する日にちやターゲット層を事前に選ぶことができますが、一日中どの時間帯に広告が表示されたのかを確認できません。また、広告主は自分でプロモーション効果を予測した上でCPM入札額を設定し、他の利用者と競り合う形式で広告枠を獲得できます。毎日の最低予算は約16,000円からです。
2つ目は、WeChatに明確に定価された契約購入
広告主はどの顧客層に絞って配信できるのかを決めた上で、アクセス数もCPM計算で保障でき広告が表示される時間帯も把握できます。契約購入のCPM価格はターゲット所在地域によって異なり、予算は80万円からです。
3つ目は、限定された時間帯の広告露出を予約して購入
この方法での広告表示時間は2H−6Hに限られていますが、ターゲット顧客のアクセス数を優先的に保障できます。予算は80万円からとなっています。
※Wechat広告購入には、「Wechat認定公式アカウント」「Wechat認定ミニプログラム」が必要になります。申請には2-3週間ほど必要です。
如何でしょうか?Wechat広告を活用したライブコマースは、2020年から大きく成長し始めています。まだまだ日本での認知度は低いのですが、12億人をも誇るモンスターSNSが必ずライブコマースの天下を取ってくれることでしょう。
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