以下は億邦(中国知名電子商取専門メディア)主催「2016年越境ECサミット」来賓たちからの談話です。全2回に分けてご紹介していきたいと思います。ご参考までに!
【外国企業は越境ECを通じて中国へ舞い戻った】
越境ECは、中国消費者の消費スタイルを大きく変化させた。中国では実に1.14億人が「海外製品の消費」をしており、これは新たに多くの外国企業が、越境ECという方法を通じて中国市場へと戻ってきたことを意味する。
以前は互いにまったく無関心だった異なるふたつの国のスーパーマーケットが、同じモールの上で競い合っている。これらの海外企業はみな、オンライン上に陣取っている。なぜなら彼らは発見したのだ。中国においてはオンラインを攻略したのち、ようやくオフラインにもチャンスがあることを。(T-MALL 総経理 劉鵬)
【B2C直接輸入販売がC2Cを圧倒】
2015年、Eコマースを通じた輸入販売は、劇的に成長した。その規模は1184.3億元に達し、増加率は111.9%。輸入小売販売のインターネット経済における占有率は高くなり、越境ECの比重は次第に増加している。特にB2C直接輸入販売は、C2Cに代わって市場の中心となったと言える。(唯品会 -VIPSHOP 副総経理 武迪)
【新制度以後、越境EC取引量が50%に】
越境ECは、海淘(ハイタオ。代理購入等で海外製品を仕入れる)に比べ、新制度の影響が更に大きい。什么值得买(SMZDM.COM)のモールにおいても、越境ECが盛んになる前は、国内GMV(gross merchandise volume)と海淘GMVの比率はほぼ同じであった。2015年に越境ECが徐々に海淘のシェアを呑み込むようになり、2016年には国内ECのシェアまでをも呑み込み始めた。ところが新制度以後、ほとんどの越境ECの取引量は明らかに減少し、およそ50%程度にまで下落をしている。(什么值得买 -SMZDM.COM CEO 那昕)
【ベビー用品のEC市場はボーナスステージを迎えた】
ふたり目の子どもを認める政策がはじまり、ベビー用品のEC市場はボーナスステージを迎えた。今後4年間に新生児の数は年間300~500万人増加し、2017年にはベビー用品のオンライン取引が大変な速度で浸透していくだろう。20%以上の成長率で、今後数年は推移していくはずだ。(贝贝网联合 創始者 柯尊尧)
【越境ECは3つの歪んだ道に入っていた】
第一に政策による優待条件を元にビジネス化をしてしまったこと。第二に投資家などの補助に頼り市場を拡大させてきたが、越境のための供給ネットワークが育っていなかった。第三にクリエイティブな供給が少なく、人気商品の供給を後追いするだけだった。(丰趣海淘CEO任晓煜)
【実況放送はひとつの大きな突破口】
いかにして消費者のモールに対する信用度を高めるかは、越境ECにおいてよく考えるべき問題です。波罗蜜(bolome)は実況放送という方式により、ブランド販売者とユーザーを相互に向き合わせることで、ユーザーの商品とモールに対する信頼度を高め、購入率を高めています。これまで比較的トレンドとされていた、ネットインフルエンサーとIP经济に関しても、波罗蜜は現在、今後とるべき方向性の研究に取り組んでいます。(波罗蜜連合 創始者 雷婷婷)
【越境EC新制度は「執行猶予期間」にあらず】
越境EC新制度は、現在ただ一年の移行期間にあるだけ、とは言い切れない。なぜかと言えば、関係各部門の誰があなたに「一年以内に改善しなさい」と言っただろうか?つまりこの一年の期間を利用し、各企業に、新しいサービスのモデルと仕組みづくりに取り組ませようとしているのだ。(河南省輸入物資公共保税センターグループ 総裁 徐平)
【中国健康製品市場の潜在能力】
まず、中国市場には強大な健康製品に関する市場があり、中国人のビタミンに対する信頼とその有効性は上がっている。中国はこれまで、アメリカに次ぐ第二のビタミン消費大国とい位置づけだった。しかし5年後、中国の消費額は全世界市場を超え、その成長率は30%に達するだろう。その理由のひとつは高齢化、もうひとつは収入の増加だ。(健美生 董事長兼CEO Mark Hornick)
【越境ECの新常態に必要なこと】
第一に、需要とのマッチ。市場の要求を満足させることができるか?これまでの要求は極めて単純で、国内ベビー用品に対する信頼度の低さの反動からくる程度のもの。今後新たな価値を創造できるか?
第二に、公平性。この市場を長く繁栄させたければ、それは必ずフェアなものでなければならず、あせったり、目前の利益にばかり目を向けてはならない。
第三に、あなたは仕入先と共にこの市場と戦えるか?現在多くの製品が短期間で消えている。我々はひとつのブランドを育てなければならない。ところが当たり前のように、「驚異の価格」、「5割引き」といった行為をし、ブランドに損害を与えている。(汇通天下 CEO 孫剑巍)
さて、前半はここまでにさせていただきます。いかがでしょうか?
まさに越境ECビジネスの中心にいるビジネスパーソンのさまざまな見解があるのがわかりますね!
後半は明日掲載予定です!乞うご期待!
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