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正面清单(ポジティブリスト)を見ると中国政府の越境ECへの期待がわかる

正面清单(ポジティブリスト)を見ると中国政府の越境ECへの期待がわかる
「正面清单」はご存知でしょうか?

中国の自由貿易区を通じて、越境ECによる販売可能な商品一覧リストのことなのですが、先日こちらのブログでも紹介した通り、4月8日に越境に関する税制改革が行われ、それに伴い「正面清单」リストの第一弾が発表されました。※ポジティブリストと言うこともあります。

 

第二弾、ポジティブリスト


それで、今回紹介したいのは、次いで4月15日に公開された「正面清单」第二弾のこと。
第二弾は同月16日から施行されています。

ちなみに、中国政府公式のページはコチラ↓↓

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正面清单を見る限り、販売可能な商品種類はそれほど多くないのですが、第二弾のリストを見てビックリです。

なんと!「医療機器関係商品」「サプリメント関連商品」も入っています。
さらには、これまで非常に輸入しづらい項目だった「米」「糖類」も入っていました。
ちなみに、米や砂糖の個人輸入には制限が掛けられており、米は年間20kgまで、砂糖は年間2kgまでです。

それで、サプリメントに関しては、税制改革以前と違い、2016年7月1日に発表予定の「保健食品登録及び申請管理方法」に則った形で輸入する必要があるようです。
「保健食品登録及び申請管理方法」については、新しいルールですが、また後日詳細を紹介したいと思います。

今後の保税モデルの行方


それにしても、今回の税制改革によって、多くの商品が制限されるようになり販売ができなくなって来ています。
保税区のオーダー量が以前の7割程度まで下がってきているようです。
そうなると、やはり企業の多くは自由貿易区を通さず、直送という手段を採り始めていますね。
「正面清单」の第二弾リリースにより、確かにビジネスサイドにとっては有力な商品群が解禁されたようにも思いますが、まだまだ種類も少なく、これからというイメージです。

最近の中国政府の積極的な市場解放を見ている限り、今後、第三弾、第四弾と発表されていくことは間違いないかと思います。

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■税制改革以前、「正面清单」に掲載されていなかった商品について
4月18日にわかった情報によると、4月8日の税制改革以来、「正面清单」に掲載していなかった商品は、保税倉庫や港・空港でストップし、どのような処理対応が為されるか不明瞭な状況でしたが、税関では下記の 2)3)のような形で、企業に対して2通りの対応処理を講じています。
1)年度計算の個人購入限度は、2016年は4月8日から12月31日迄の期間で算出する。 ※こちらは「正面清单」と関係ございません。
2)4月8日までに保税倉庫に入れた商品は、商品が完売するまで対象商品の許可や通関証明書の提出は免除する。税金の控除に関しては、税関が新税制度及び公告に基づいて控除する。
3)4月8日までに保税倉庫には入っていなかったが運送途中段階だった商品に関しては、税関が企業間の契約状況や運送貨物の出発時刻などを考慮して、条件次第で保税倉庫に入れるようにする。

 

※参考:第二弾「正面清单」の公式文書はコチラです。

※「正面清单」のリスト(中国語版)は下記のリンクからダウンロード可能です。

第一弾「正面清单」

第二弾「正面清单」

 

 

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